アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎とは、皮膚に赤みやブツブツ、カサカサし、痒みのある湿疹が混在して良くなったり悪くなったりを慢性的にくりかえす状態を指し、アレルギーを起こしやすい体質のお子さんや皮膚のバリア機能が弱いお子さんによく見られる皮膚の炎症を伴う病気です。
アトピー性皮膚炎の原因と症状
原因
アトピー性皮膚炎の原因としては、お子さんの体質や身の回りの環境や遺伝的な要因、あるいは皮膚のバリア機能や免疫機能の関与が考えられています。これらの要因が複雑にからみ合って発症すると思われますが、結局のところ詳しい発症機序に関しては、わかっていないのが現状です。
症状
乳時期においては、生後1ゕ月頃からみられる顔面の乳児湿疹が軽症化する3-4か月頃から徐々に首や耳、手足など全身に湿疹が広がってくることが多いです。幼小児期では肌の乾燥が強くなり、肘や膝の部分に発疹が見られます。思春期以降では、上半身で発疹がよく見られ、顔・首・前胸部・上背部にでてくることが多いです。乳児湿疹と思っていてもなかなか良くならない場合にはアトピー性皮膚炎の場合もあります。
アトピー性皮膚炎の治療
アトピー性皮膚炎の治療の主体は、皮膚を清潔に保ち保湿する、いわゆるスキンケアです。炎症が強い場合には、ステロイド軟こうを使用して皮膚の炎症を抑え、炎症の少ない状態を維持することが大切です。皮膚を良い状態で維持する際にはステロイド軟こう以外の免疫抑制剤の使用も可能となっています。掻痒感の強い場合には抗アレルギー薬なども併用しますが、その効果は個人差が大きいようです。
当院では紫外線治療器「エキシプレックス308」を導入しています。
アトピー性皮膚炎に有効な紫外線療法の最新治療器「エキシプレックス308」による治療を行っています。アトピー性皮膚炎を含めた皮膚疾患は、体の免疫反応の異常により炎症が起こっている場合が多く、紫外線にはその免疫の働きを抑える作用があります。中でもエキシプレックス308は従来の紫外線治療器よりも効果的で、お子さんの皮膚への負担も少ないと言われています。
エキシプレックス308の特徴
- 病変部位以外に紫外線を照査することなく、スポット照射が可能
- 短時間で照射可能
- 紫外線照射による痛みはなく、お子さんでも安心!
- 保険適応が認められている治療法です
このような方におすすめ
- 軟膏を塗布してもなかなか治らない方
- 軟膏の長期使用で副作用が気になる方
- 長年治りにくい症状をどうにかしたい
アトピー性皮膚炎でお悩みの方へ
アトピー性皮膚炎はお子さんの不安や悩みが大きい病気の一つです。短期間で症状が改善する場合は少なく、多くの場合は数か月以上かかります。しかし、早期に適切な治療をすることにより、2~3才までに7~8割は完治します。