小児の頭痛

頭痛とは

最近、慢性的に頭痛に悩まされるお子さんが増加しています。中でも片頭痛は特に痛みが強く、学校生活はもちろん日常生活そのものに支障をきたしてしまいます。ただ、頭痛と言っても、さまざまなタイプの頭痛があり、そのタイプによって対応方法も変わります。

頭痛の分類

頭痛は大きく分けて一次性の頭痛と二次性の頭痛の2種類に分けることができます。

一次性の頭痛とは体にはっきりとした原因がない頭痛のことを言い、片頭痛などが代表として挙げられます。一方で、二次性の頭痛とは副鼻腔炎や頭部外傷など頭痛の原因となるものがはっきりとわかっているものを言い、風邪をひいて発熱とともに頭痛の症状がある、外で遊んでいて頭をどこかにぶつけてしまったなど挙げられます。小児の頭痛には、二次性の頭痛を占める割合が大きいですが、小学校高学年以上になると片頭痛などの一次性の頭痛が増加していきます。まれに、嘔吐を伴うような重い頭痛症状に悩まされるお子さんもいます。

片頭痛

小児の片頭痛は、頭痛が起こっている持続時間は短いですが、こめかみから目の奥あたりがズキズキと脈を打つように痛むのが特徴です。吐き気や嘔吐の症状がみられることもあります。片頭痛と言っても、必ずしも頭の片側が痛みのではなく、両側が痛むこともあります。

片頭痛の原因はさまざまですが、疲労や睡眠不足、生活習慣乱れによることが多く、片頭痛が起きたら、頭痛のある部分を冷やしてあげ、暗めの部屋で安静に寝かせてあげるようにしましょう。

緊張型頭痛

緊張型頭痛は片頭痛とは異なり、頭痛が起こっている持続時間は長く、痛みや吐き気などの消化器症状が軽いのが特徴です。肩こりやめまい、浮遊感を伴うことが多いです。

緊張型頭痛は、テレビゲームやパソコン、携帯電話などが原因と言われています。そのため、これらの使用を制限したり、姿勢の矯正、ストレッチ、頭痛体操などで症状が和らぐことがあります。

治療

お子さんの頭痛はお薬による治療もありますが、まずは家庭でできる生活習慣の見直し、適度な運動、ストレスや睡眠不足の緩和などからはじめていきます。それでも症状に改善が見られない場合は、お子さんの年齢や頭痛のタイプ、症状の強さに合わせてお薬を処方いたします。小児の頭痛は、片頭痛か緊張型頭痛によって対応が変わってくるため、普段のお子さんの様子を観察しておくことが頭痛治療には大切です。

保護者の方へ

頭痛は自覚症状のためその症状の強さが見た目から分かりにくいだけでなく、保護者に正しく症状を伝えられないこともあり、どうしてもまわりの保護者から見過ごされてしまうことが多々あります。しかし、小児の頭痛は、学校の欠席につながるだけでなく、頭痛が慢性的に起こることで学業に支障をきたしてしまいます。

お子さんの頭痛でお悩みの場合は、当院までご相談ください。

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