臍ヘルニア(でべそ)

臍ヘルニアってどんな病気

赤ちゃんがお母さんのお腹にいるとき、お母さんと赤ちゃんはへその緒でつながり、へその緒を通じて赤ちゃんに栄養を送っています。そのへその緒は出生時に切り取られ、赤ちゃんのお腹にへその緒が残ります。出生後、概ね2週間程度で、赤ちゃんのへその緒は自然に取れてへその緒の通り道がふさがります。しかし、赤ちゃんは大人と違い腹筋が未発達であることから、お子さんによっては、この穴がうまくふさがらず、おへそが膨らむようになってしまいます。この状態を「臍ヘルニア(さいへるにあ)」、いわゆる「でべそ」と言います。臍ヘルニアは10人1人いると言われており、遅くても生後3カ月くらいまでには気づくことが多いです。

臍ヘルニアの症状

赤ちゃんが泣いたり笑ったり、怒ったりすると腹筋のすき間から腸が飛び出すことでおへそが膨らみます。おへその膨らみは柔らかく、指で押すとグジュグジュした感じで元にもどったりします。

臍ヘルニアの治療

成長とともに腹筋が発達してくると自然に治ることが多いです。1歳までに約80%、2歳までに約90%が自然に治ると言われていますが、中にはおへそが大きく膨らんでしまうことにより、自然に治ったとしても皮膚のたるみが残ってしまうことがあります。このような場合には病院での手術が必要となる場合がありますので、できるだけ早期に治療を開始することが大切です。

圧迫療法

当院では圧迫療法で治療を行っています。圧迫療法とはおへその飛び出た余分な皮膚を綿球で押し込んで、フィルムで固定することでおへそが飛び出さないようにします。症状にもよりますが、1~3ヵ月程で治癒することが多いです。

ご家庭で気を付けること

  • 治療中でもお風呂に入っていただいても問題ありません。
  • フィルムで固定するため皮膚がかぶれたり、赤くなることがあります。その時は、受診していください。

こんなときは受診してください

臍ヘルニアは治療の開始が遅くなればなるほど、治療を行っても効果が出にくくなる(治りにくい)と言われています。そのため、できるだけ早く治療を開始することをおすすめしています。

生後3カ月以内に治療を開始することがおすすめです。

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