RSウイルス感染症(細気管支炎)

RSウイルスとは

RSウイルスとはRSウイルス感染症の原因ウイルスで、非常に感染力が強いです。

生後1歳までに50%以上、生後2歳までにほぼすべてのお子さんが感染していると言われています。

以前は秋から冬にかけて流行する傾向にありましたが、現在はほぼ1年中感染がみられます。

RSウイルスの症状

RSウイルスに感染すると、発熱や鼻水などの症状が現れ、発病から5日前後で症状のピークを迎えることが多いです。

数日間症状が続いて回復する場合もありますが、咳や「ゼーゼー」「ヒューヒュー」といった喘鳴、呼吸困難など呼吸器系の症状が現れて喘息や肺炎に発展し重症化する場合もあります。

特に6か月未満の乳児、早産や心疾患を有する乳幼児、免疫不全の疾患をお持ちのお子さんは重症化リスクが高いため注意が必要です。

RSウイルスの感染を予防するには?

RSウイルス感染の大部分は飛沫感染で、時に接触感染も起こします。

飛沫感染

RSウイルス感染者の咳やくしゃみ、会話によって空気中に飛び散ったウイルスを吸い込むことで感染します。

接触感染

ドアノブや共有のおもちゃなどからRSウイルスに接触し、そのウイルスが付着した手で口や鼻などの粘膜を触った場合もウイルスに感染します。

これらの感染経路からお子さんの身を守るためには、手洗い・うがいやマスクの着用が有効とされています。

外出時などすぐに手洗いできない場合は、除菌ウェットシートを常備しておくものよいでしょう。

ご注意ください

RSウイルスの家庭内感染
  • RSウイルス感染症は免疫力の弱いお子さんがかかりやすい病気ですが、大人も感染します。
  • 感染したお子さんを看病する親御さんや同居する祖父母の方に感染するケースは少なくありません。
  • 特に高齢者は乳幼児と同じく免疫力が弱いので重症化リスクが高く、注意が必要です。
  • お子さんの早期治療はもちろんのこと、家庭内の感染対策も忘れずにしましょう。

RSウイルスの治療方法

まず、お子さんの状態や周囲の感染状況などを問診させていただき、医師がRSウイルスの検査が必要と判断した場合にRSウイルスの迅速検査を行います。

1歳未満の乳児では疑えば積極的に検査を行いますが、2歳以上の幼児ではRSV検査の結果で治療法が大きく変わることもなく、お子様の病状により検査の要否を決めます。

迅速検査は15分程度で結果が分かります。

ウイルス感染なので抗生剤は無効で、RSウイルスを直接退治する薬もありませんので対症療法が主体となります。なお3か月未満の感染では入院治療が必要となる場合も多いです。

1歳以上のお子さんの場合、RSウイルスの迅速検査は保険適用外となります(一部例外あり)。

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